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ロゴナの創立者、ハンス・
ハンゼルへのインタビュー

ロゴナの創立者、ハンス・
ハンゼルへのインタビュー

ハンス・ハンゼルは35年に渡ってロゴナのトップであり、こころでした。
2013年、引退をし、社長職を退きましたが、
彼が目指したナチュラルでエコロジカルなコスメは生き続けます。
このインタビューでは、彼のライフワークについて話を聞きました。

1988年、新たにホールディング会社として「ロゴコス社」を設立しましたが、その時に「より良い世界を作ること」を会社の目標としていますね。それは1978年にロゴナを会社にした時からの目標だったのですか?

いいえ(笑)、そしてハイです。ロゴナの製品を作り始めたころ、私にとっては、「私と奥さん」だけのことを考えていたと言ったほうが正しいかも知れません。私たちにとっては健康的な食事のほうが大切で、まずはオーガニック食品がメインのテーマでした。私はハイルプラクティカー*でもあるので、私の中では、何が健康で何が不健康なのかははっきりとしていました。そして1970年代には、危険な化学物質が農業だけでなく、化粧品にも多用されていたのです。私たちは、それらから離れたところで生活をしたかったのです。

でもそれは突き詰めるほど簡単なことではないことに気が付きました。そして、より多くに人がオーガニック製品を手にすることができるよう、ドイツで初めてと言われているオーガニックショップをオープンすることにしたのです。そのお店では「より良いもの」を売っていましたが、またエコロジカルなトレードというものも大きなテーマにしていました。私にとっては、エコロジカルなトレードというものは、「世界をより良く」していくもので、経済的な活動によって私たちの地球を破壊するのではなく、保護していくものです。

注)ハイルプラクティカー* 薬草療法士。ドイツの国家資格でハーブを基本としてクライアントを治療できる資格。


1978年からあなたの人生の大きな部分を占めることになったのですが、それはどのように「やってきた」のですか?

ロリエングッズ社は1978年に、真にナチュラルな化粧品を作る会社として設立されました。健康な食材と一緒に、毎日使うナチュラルなコスメを販売したかったのですが、実はドイツ中を探しても、私たちのオーガニックでエコロジカルな考えを満たすようなコスメがなかったのです。ドイツにはレフォルムハウス*はありましたが、まだオーガニックショップはなかったのです。そこで私たちは、自分たちで化粧品を作ることにしたのですが、始める時には、いったいこの先どのようになっていくのか、想像もつきませんでした。まずは原料を探すことから始め、ゆっくりゆっくり、オーガニックの製品を作っていったのです。時には100%納得できるものを作り上げるために何年もかかりましたが、その過程が「ロゴナはオーガニックコスメのパイオニア」と呼ばれる基礎を作りました。スタッフたちのことを本当に誇りに思っています。

注)レフォルムハウス*  ドイツの自然回帰運動の中で生まれた、自然食料品や雑貨、化粧品のチェーン店。 

ハンス・ハンゼルのメッセージ:
「エコロジカルなトレードが、世界をより良くしてゆくために貢献すると信じています。」

どうやってその挑戦を乗り越えてきたのですか?その頃には表示基準などもなく、ケミカルフリーの原料を探すことも難しかったはずですし、化粧品にも何が入っているか表示されていなかったのですよね?あなたは、コスメのエキスパートではなかったわけですし、その頃にはオーガニックコスメのエキスパートなど存在しなかったはずですが…

私は自分のことを、「ジェネラリスト」で、正しい人と仲間づくりをしアイディアを実現する「ネットワーカー」だと思っています(笑)。一人で自分のためだけに仕事をするのではなく、物事を動かすために、多くの人と協力することが大好きです。そして経験が教えてくれたのは、一緒に努力することで仲間の絆を強めることができる、そして目標を共有し、ともに情熱を持つことで、一緒に感激ができるということ。まずは目標を共有できる仲間を探しました。とは言ってもド素人が突然化粧品を作ることはできませんので、「一般的な化粧品」を作っているメーカーの開発担当者からオーガニックを愛する人を見つけ出しました。そして現在の開発のトップであるハインツユルゲン・ヴァイランドを迎えた時、大きなジャンプをしたのです。そして、そのように一緒に進む中でロゴナは成長していきました。


なんだか、いつもその中にあって喜んでいたように聞こえますね。

そうですよ、世界をより良くしたいのであれば、イヤーな感じをまき散らすのは、いいアイディアではありませんね。笑。ハイルプラクティカーとしての勉強を終えた時、私は普通の仕事に就くことは考えず、自分自身が心から楽しめることをしたいと考えました。そういう意味では、今も全く変わっていません。ロゴナの始まりの頃、私たちは古い水車小屋で一緒に生活をして、一緒に働いていました。まぁヒッピーの時代でもあったのですが。みんな髪が長くて、女性たちは世界を変えてゆきたいと感じていました。何も政治レベルのことだけではなく、私たちにとってはエコロジカルなことがより大切でした。若かったこともあり、生活は少々カオスでしたが、そんなことを遥かに超えて、とてもクリエイティブで生産的な時期でした。フランスから原料を積んだ大型トラックが朝の5時に到着するなんてことも珍しくなく、私たちは声を掛け合ってベッドから抜け出し、荷卸しをしたものです。生活と仕事が一体化されていて、仕事は人生のミッションでした。ある意味で今でも同じかもしれませんが、家族の協力があってこそできたと思っています。

ハンス・ハンゼルのメッセージ:
「私にとっては、エコロジカルなトレードは、成功の必須条件であった、またあり続けています。」

エコロジーであることは会社にとって「尊厳に」かかわることだと思っておられるのでしょうか。

その通りでもあり、全く違うともいえるでしょう。私にとっては非常に大切なテーマであるだけです。エコロジカルであることと経済的(エコノミカル)であることは両立できると思うのです。そしてそのような企業が増えていくことを祈ります。


あなたはどのようにビジネスのオーナーとして責任を感じてきましたが?またどのくらいその責任を達成できたと思っていますか?

まずはスタッフとその生活に対する責任ですね。お客様に対しては、より良い製品を正しく供給すること。例えば私たちが仕入れを行っているアフリカのシアバターは、とても高品質なもので、彼らの生活が改善されてゆくようにフェアな価格を支払うのですが、同時に消費者にもより求めやすい価格で提供したいと思います。ロゴナの価値というのは、私たちが行う全ての行為の結果です。
35年前、ハンス・ハンゼルはロリエングッズと呼ばれたロゴナを立ち上げました。2013年、ハンスはロゴコスグループのスーパーバイザーの立場を選びました。


何がロゴナの価値の中心ですか?

私たちの価値は色々です。原料であり、製造であり、お客様との関係性でもあります。私たちの製品は、私たちが考えるエコロジーまた倫理の表現なのです。原料でいえば、高品質なオーガニックの原料、環境に配慮され、フェアにトレードされたものを使用する。もちろん動物実験は行いませんし、遺伝子操作に反対するキャンペーンなども行っています。お客様に対しては透明性が一番のテーマです。できる限り多くの情報を提供したいと考えており、例えばドイツで一番最初に全成分表示を始めたことも、その考えに基づいています。そして世界中で、そのように感じてくださる人々とつながってゆきたいと考え、ロゴナと私は、そのようなネットワークの一端を担い続けてゆきます。

 

 

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