パームオイル。世界中で最も多く生産されている植物油脂

パームオイルにはアブラヤシの果実から得られるオイルと、核から得られるオイルがあり、年間5000万トンが製造されると言われています。そのうち約50%が化粧品分野で使用されているそうです。この世界的な需要の拡大に、熱帯雨林が伐採され、多くの大型プランテーションが次々と現れるようになり、環境と気候にも影響を与えています。世界的に高まるパームオイルの耕作方法に対する批判と共に、持続可能な耕作への模索と認証についても様々な知恵が集められています。

ロゴナは、「持続可能なパームオイルフォーラム」のメンバーでもあり、この原料とその耕作地が今後も持続可能であるよう最大限の配慮を行っています。

 

栽培に関する問題点

ロゴナではこのように考えています。「パームオイルの栽培において、鍵となっている問題は、熱帯雨林、その貴重な古代からの木までもが伐採されてしまうこと。伐採によって「‘Earth’s green lung’ 地球の緑の肺」が破壊されてゆき、一酸化炭素が増えてゆきます。そしてその地域に住む生物的多様性に致命的な打撃を与えてしまう。」と。

例えばオランウータンは、その生息地が破壊されることによって、今では絶滅に危機に瀕しています。固有の種たちが生息環境を破壊され奪われ、また同時にプランテーションで働く人々の多くの給金は低いものです。このような批判が高まる中で、なぜパームオイルが選ばれるのでしょうか。

 

パームオイルのメリット

現在パームオイルが製造される国と地域にとって、パームオイルは仕事を生み出す大切な経済的ファクターのひとつです。このアブラヤシは機械では収穫できませんので、たくさんの人の力が費やされ、収穫は1年間で約15回行われます。

アブラヤシからは他のオイルの原料となる植物と比較して、もっとも効率よく、しかも2種類の高質なオイルを得ることができます。WWFによると1ヘクタールのアブラヤシの農場で得られる同質同量のオイルを得るためには、菜種であれば3ヘクタール、ひまわりであれば4ヘクタール、ココナッツであれば7ヘクタールの農場が必要となります。

化粧品にとっては、パームオイルは必要不可欠な原料のひとつです。パームオイルは他の植物オイルにはない、とてもユニークな脂肪酸の特性を持っています。ビタミンや脂肪酸だけでなく、室温に置いてはバターのような硬さで、パルミチン酸やラウリン酸も有効です。

パームオイルを選択することの責任

ロゴナは、オーガニックコスメのブランドとして、どんなパームオイルを購入して配合するかという点において、メーカーとしての責任があると考えています。実際に、エコロジカルでその地域にとっても有益なパームオイルは存在しています。大切なことは人類の財産である森林を保護すること、環境に配慮した耕作と製造、その地域の人々の働く権利を守り敬意をもって接すること。

ロゴナでは、使用するパームオイルは全てオーガニック品質で、エコサート認証を得たものを使用しています。パームオイルの問題は植林計画であり、熱帯雨林を守る必要は絶対にあり、私たちはパームオイルのために自然が破壊されてゆくことに反対します。

 

持続可能なパームオイルフォーラム

「持続可能なパームオイルフォーラム」の一員として、ドイツ・ザルツヘンメンドルフにあるロゴナでは、生産地や他メーカーなどとも意見や経験した情報の交換を行い、その果実と核から得られる大切なオイルをどのように持続可能としてゆくかを考えています。一社だけでは力が弱いですので、他の同じ意見を持つ人々や団体とともに、改善してゆくことができるという希望を持って協力しています。

「持続可能なパームオイルフォーラム」はヨーロッパでは略してFONAPと呼ばれており、このフォーラムのまずの目標は、ドイツ、オーストリア、スイスで使用されるパームオイルをまずは100%持続可能な環境から得られるものにすることです。

◆FONAP 公式サイト(英語)<リンク>

http://www.forumpalmoel.org/en/fonap.html

 

ロゴナはオーガニックコスメのパイオニアとして、植物の穏やかでありながら力強いパワーに信頼をおき、研究開発を続けることによって、サステナブルなオーガニックコスメを作り続けてきました。つま先から頭のてっぺんまで、女性にも男性にも、家族全員でお使いいただける様々な製品をご用意しています。大切な植物由来の原料は、ドイツのザルツヘンメンドルフ、ハーブの野原*の自社工場で抽出を行い、オーガニック栽培された植物由来の有効成分や貴重なエキス、オイルを配合しています。ロゴナはプレミアムなオーガニックコスメです。

 

*ロゴナ社、ドイツ住所日本語訳